2018/04/24 17:00

YouTubeで会える息子の“お兄ちゃん”!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)

 
毎晩の楽しみは息子と夕飯を食べながら一緒にYouTubeを観ることです。なかでもハマっているのが「フィッシャーズ」の動画。ご存知ですか? フィッシャーズ! 日本の7人組のユーチューバーグループです。現在23歳の彼らは幼馴染みなのでしょう、めっちゃ仲良しなんです。仲間と一緒に元気よく生きる彼らの姿に強い感動を覚えます。14歳の息子にとっては憧れの先輩であり、お兄ちゃんのような存在です。思いやりがあり、悪口を言わず、いつも一緒に冒険をして、助け合い、支えあって、馬鹿をやる。
 
リーダーのシルクロードこと「シルク」はめっちゃ頭のいいMCです。そして性格や育ちの良さがにじみ出ており、彼の強いリーダーシップが間違いなくフィッシャーズの核ですね。くだらない内容の日もあるんですが、時々、へ〜っと唸るような冒険動画を作ったりします。アマゾンでのロケはまさに現代の子供たちが失った冒険心を煽る力作でした。力作といってもフィッシャーズ、肩の力抜けまくっており、世界中どこにいても変わらぬその素直さに心打たれます。「モトキ」は緩和剤的存在で、クラスに必要な優しいキーパーソン、笑顔がほっとします。そして「ンダホ」はもう最高、このおでぶちゃんの運動神経の無さ(本当はめっちゃ運動神経あるはず)が必ず大ボケこいて笑いを誘うんです。大ファンです。そして謎の青年「マサイ」、この子は一見ヘラ〜っとしているんですが、でもさらっと面白いところを突いてくるスパイス。「ぺけたん」は暴走系でしょうか? 走り出すと止まらない感じがグループのバネでありエンジン。「ダーマ」はアニメに出て来る精霊キャラ系。まさにダーマって感じ(笑)。かわいいですよ。で、最後にあまり出てこない「ザカオ」、ストリートブレークダンスの天才ですね。
 
パリで親戚も兄弟もおらず私のような頑固おやじと2人暮らしの息子にとって、この7人のお兄ちゃんたちは憧れの的であり、日本の良心であり、大先輩なのです。だから、食卓を毎晩9人で囲んでいます。彼らの笑い声が日本から1万㎞離れた父子家庭を毎晩和ませてくれるんです。私は彼らこそ世界一のユーチューバーだと思っています。人を馬鹿にすることもなく、貶めることもなく、ここまで笑わせてくれる。ちょっと経験できないピュアな笑いを体験できますよ。老若男女問わずフィッシャーズで大笑い。ぜひ、ご覧ください。アデュー。
 
ということで、YouTube観ながらの家族団らんに最適なフレンチ料理、チキンのワインビネガー煮込み、プレ・オ・ビネーグルをご紹介しますね。
 
材料4人分:骨つき鶏もも肉800g、白ワイン100cc、ワインビネガー100cc、トマトペースト大さじ2、マスタード大さじ2、乾燥タイム大さじ1、はちみつ大さじ1、醤油大さじ1、玉ねぎ1個、マッシュルーム10個、にんにく2片、生クリーム200cc、チキンブイヨン1個、水100cc、オリーブオイル大さじ2、塩・こしょう適量。
 
まず、鶏肉を関節の部位で2等分に切っておく。ボウルに白ワイン、ワインビネガー、トマトペースト、マスタード、乾燥タイム、はちみつ、醤油を入れてマリネ液を作り、1〜2時間ほど鶏肉をマリネする。オリーブオイルをひいた鍋を中火にかけ、潰したにんにくを入れて香りを出す。そこにマリネ液をよく落とした鶏肉を皮面から焼き、焦げないように焼き色をつけていく。全体に焼き色がついたら半輪切りにした玉ねぎと太めの薄切りにしたマッシュルームを加え、全体を混ぜ合わせる。残ったマリネ液と水、ブイヨンを加え、蓋をして30〜45分煮込む。しっかり煮えたら生クリームを加え、ソースがトロッとするまで煮詰め、塩・こしょうで味を調えて完成。パスタやごはんと共にどうぞ。
 
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