2018/04/07 17:00

高齢ひとり身がぶち当たる『身元保証人』の壁 心の中で叫んだ「死ねというのか!!」

高齢ひとり身にふりかかる問題とは(写真はイメージ)
高齢ひとり身にふりかかる問題とは(写真はイメージ)

 1986年『女が家を買うとき』(文藝春秋)での作家デビューから、70歳に至る現在まで、一貫して「ひとりの生き方」を書き続けてきた松原惇子さんが、これから来る“老後ひとりぼっち時代”の生き方を問う不定期連載です。

第4回「ひとり身の人がぶち当たる『身元保証人』という壁」

 若いときのひとりと、老いてからのひとりでは、暮らしは変わらなくても、社会の扱いが変わることに気づいたのは、恥ずかしながら60代になってからだ。30代のころは、結婚の2文字に振り回され、鳴門の渦の中だったが、40代の大台に突入した途端にふっきれたというか、シングルは気楽でいいと心から思えるようになり、青空が広がるようになった。

 強がるわけではないが、結婚の幸せもあるが、家族に煩わされないひとりの人生は、自由で決して悪くない。ところが、この青空の下の自由が謳歌(おうか)できないときが来るとは、そのときは知るよしもなかった。

 待機児童問題に疎かったわたしが「保育園落ちた日本死ね!!!」のニュースを見るまで、その問題の深刻さに気づかなかったように、身元保証人の壁でひとりの人が困っていることに、自分が体験するまで気づいていなかった。

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