2018/06/17 12:00

柳下大、新作舞台でエリート政治記者に「仕事の場での葛藤にすごく共感できました」

柳下大 撮影/佐藤靖彦
柳下大 撮影/佐藤靖彦

 報道すべきなのか、やめておくべきなのか。テレビ局の報道現場で生まれる奇妙な“空気”に迫った2017年の舞台『ザ・空気』は、非常にチャレンジングな問題作だった。そして、2018年。今度は舞台を政治記者たちが集う国会記者会館に移し、より深化した第2弾『ザ・空気ver.2 誰も書いてはならぬ』が上演される。この作品で保守系新聞社の若きエリート、小林記者を演じるのが柳下大さんだ。

「小林は、地方支局のサツ回りから記者としてスタートして、その仕事が評価され、東京で政治部総理番についているというエリートです。とにかく仕事が好きだし、すごくまじめで正義感があって、まっすぐな男の子。その彼が、難しい立場に立たされるんです」

仕事をしていれば誰もがわかる葛藤

 国会記者会館とは、記者クラブに加盟する記者たちが、政治の取材のために使っている国の施設。

「その屋上で、保守派、リベラル派、総理に近い人、テレビ局の人、インターネット情報局の人と、立場の違う5人がぶつかり合うという話です。小林は仕事上は保守派の立場で、日本にしかない“政権とメディアの癒着”という部分で得をしているわけですよ。でも、そこに対する疑問が出てきて、葛藤が生まれる。リベラル派他社のスクープに感化される部分もあって、自分の社の上司に対しても反発心が生まれるんですが、かといって会社を移るわけにもいかない。自分がコツコツ努力して築き上げてきたものに自信もあるし、そこにたどり着こうとひたすら進んできた人ですから。でも“間違っている”と思うことに対して、一歩踏み出す勇気のある人なんです

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