2018/04/13 11:00

公文書改ざん問題 柳田國男に学ぶ「歴史とは何か?」【大塚英志氏寄稿】

大塚英志氏が「歴史とは何か」について語る
大塚英志氏が「歴史とは何か」について語る

ここ数週間、世間を大いに騒がせているのが、財務省が森友学園との国有地取引の際に交わした文書を書き換えていた事件だ。公文書とはすなわち、歴史を未来に語り継ぐ資料だが、時にそれは為政者や当事者の都合の良いものになり得ることは、歴史が証明済みだ。まんが原作者、批評家の大塚英志氏が、「『公文書』による歴史には不備がある」というところからスタートした民俗学者の柳田國男を例に、「歴史とは何か?」について解説する。

 * * *
 今回は「歴史とは何か」について考えましょう。手がかりはいつものように柳田國男です。

 しかし、その前に私たちが何と無く考えている「歴史」とはどのような姿をしているか確かめておきましょう。

 この章を書いている現在、世の中では、公文書の「改竄(かいざん)」が問題となっています。

 何故、公文書の「改竄」が問題なのか。その理由は明確で「歴史」というのは「公文書」に基づくものだからです。歴史学が基礎資料とするのは、それぞれの時代に書かれた為政者たちの公の記録です。歴史の資料というと教科書などに「崩し字」の文書の写真が載っているのをイメージする人もいるでしょうが、あれが大抵の場合、その時代時代の「公文書」です。つまり、歴史学とは公文書に書かれていることを根拠に歴史を再現していく学問です。

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