2018/06/22 10:59

「アート・ランブル」連載開始にあたって 寄稿:中島晴矢

(c) HARUYA NAKAJIMA, 2017
(c) HARUYA NAKAJIMA, 2017

 確実に胎動がある。2011年の東日本大震災から2020年の東京オリンピック、それを結ぶ線上を現在日本の社会状況とそれと相関するシーンの底流をアーティスト中島晴矢が鮮やかに描く!

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 日本の現代美術において、若い世代のアーティスト群を中心に、美術館やギャラリーといった既存のシステムとは異なる形で、ある新しい動向が自生的に広がりつつある。その動向は、具体的には制作レヴェルから作品の内実、展示スペースや情報発信の方法まで多岐に渡ろうが、本連載では、そういった新しいアートシーンの定点観測を企図している。なにしろ、展覧会は忘れ去られる。まだ有名性や市場価値を保持していない作家・作品の場合は特に。とはいえ、何もそれは若手に限ったことではない。椹木野衣が言ったように、日本では西洋的に歴史が積み上がらず全てが忘却されてしまうという「悪い場所」に通ずる、日本の美術史全体が抱える本質的な問題でもあるだろう。その日本的健忘症に抗うためにも、言語化が不充分なシーンの定期的な記録が不可欠であることは言を俟たない。むしろその一つ一つの記述をもって今日のアートシーンの全体像を帰納的に描き、それが胚胎する「新しさ」を中長期的に炙り出すことが本連載の命題と言えよう。

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