2017/05/23 22:32

『ゴジラ対ヘドラ』坂野義光監督の死を悼む...貫いた原発と戦争への怒り、「ゴジラ映画でも自衛隊のドンパチは描かない」

●シリーズ屈指の異色作『ゴジラ対ヘドラ』に込められたメッセージ

 今月7日、1971年公開『ゴジラ対ヘドラ』の監督・脚本や、2014年公開ギャレス・エドワーズ監督によるハリウッドリメイク版『GODZILLA ゴジラ』のエグゼクティブプロデューサーとして知られる坂野義光氏がくも膜下出血のため亡くなった。86歳だった。

『ゴジラ』シリーズ11作目となる『ゴジラ対ヘドラ』は、シリーズのなかでも屈指の異色作として知られ、現在でもしばしば再評価されるカルト作品となっている。

 ロック音楽(特にサイケデリックロック)を前面に押し出したり、ヌーヴェルバーグやアメリカンニューシネマにも通じる実験的な要素をふんだんに盛り込んだ映像演出は、他の『ゴジラ』シリーズとは一線を画したカウンターカルチャーやサブカルチャーの匂いを感じさせる。

 そして、もうひとつ、『ゴジラ対ヘドラ』をシリーズのなかでもエポックメイキングな作品にしているのが、当時の公害問題に対するアンチテーゼを込めた社会風刺的な内容である。

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