2017/06/13 13:16

肺がんを告白した大林宣彦がそれでも映画をつくり続ける理由「映画には、世界を戦争から救う力がある」

「映画とは風化せぬジャーナリズムである。自分自身を確立する手段であるという意識を持って生きていってほしい」

 今月11日、都内で行われた映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017」の授賞式に公式審査員として出席した大林宣彦監督は後輩の映画関係者に対してこう語りかけた。

 大林監督はかねてより肺がんを患っていることを公表しているが、今回の授賞式が病気を告白してから初めての公の場でありニュースにも大きく取り上げられた。この壇上では、「余命3カ月の宣告を受け、本当はここにはいないはずでしたが、まだ生きてます。生きているならば、ただ一人、胸に温めていた黒澤明監督の遺言を伝えようと命懸けでここに立っております」と語ったうえで、かつて黒澤監督から「映画には、世界を必ず戦争から救う、平和に導く、そういう美しさと力がある」と教えられたことなどをスピーチしたという。

 大林監督といえば、『転校生』、『時をかける少女』など青春映画・アイドル映画の巨匠として知られているが、それ以外にも作家として大林監督の柱となるものに「戦争」と「平和」がある。大林監督は、12年公開の『この空の花 長岡花火物語』と14年公開の『野のなななのか』を挙げながら、インタビューでこのように答えたことがある。

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