2017/11/20 22:00

柳広司、中原昌也、松尾スズキ、恩田陸、赤川次郎...高まる“オリンピック圧力“に抗い、東京五輪に異を唱える作家たち

 先日、東京オリンピック開催まで1000日を切り、日本各地で様々な催しが開かれた。

 しかし、ご存知の通り、東京オリンピックに向けての準備は遅々として進まず、どころか、「東京オリンピックのためなら理不尽なことも我慢しろ」とでも言いたげな言説すら跋扈しはじめている。

 その代表格が、7月24日付朝日新聞のインタビューに応じた椎名林檎のこのような発言だろう。

「正直「お招きしていいんだろうか」と言う方もいらっしゃるし、私もそう思っていました。でも五輪が来ることが決まっちゃったんだったら、もう国内で争っている場合ではありませんし、むしろ足掛かりにして行かねばもったいない。
 だから、いっそ国民全員が組織委員会。そう考えるのが、和を重んじる日本らしいし、今回はなおさら、と私は思っています。取り急ぎは、国内全メディア、全企業が、今の日本のために仲良く取り組んでくださることを切に祈っています」

 まさに戦時中の「一億層総火の玉」を彷彿とさせる言葉だ。東京五輪をめぐっては、招致裏金問題、新国立競技場見直し、招致時は7000億円だったのにいつのまにか3兆円にも膨れあがった費用......数々の問題が発覚し解決されないまま放置されている。そんなものになぜ国民全員が協力しなくてはならないのか。どう考えても納得できない言い草だが、東京オリンピックについて批判や疑問を呈すると、「決まったことにいまさらグチグチ文句を言うな」「反日」と袋叩きにあうという風潮が日増しに強くなっている。

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