2017/06/29 20:30

木村拓哉・福山雅治の二大巨頭も今や昔…スター不在の時代に突入

 元SMAPの木村拓哉(44)が表紙を飾ると、たちまちその雑誌は売り切れる。そんな現象がかつては確かにあった。しかし先日、「週刊女性」(主婦と生活社)が「それはもう過去の話、今や逆に売上が激減する」との衝撃記事を掲載した。

 スター・木村拓哉へのインタビュー取材は、基本的に、木村がその雑誌の表紙を飾ることが前提という暗黙の業界ルールがある。木村側から雑誌に売り込んだときもそれは同じ。ゴールデンウィークに公開された主演映画『無限の住人』の宣伝にあたり、配給会社は木村が個別取材を受けるから雑誌にページを作ってほしいという連絡を回していたが、その後各雑誌の編集部にはジャニーズ事務所の広報から「取材するなら、表紙もやるでしょ?」と声がかかり、多くの雑誌で「ページを作るだけでなく、表紙にも起用する」ことが共有されていたそうだ。こうして『無限の住人』公開前後の4月末からGWにかけての間、書店雑誌コーナーは木村表紙の雑誌で埋め尽くされた。しかしその結果、ある映画雑誌の売り上げは目標の6割に満たず、ふだんは目標値まで売れるが「実は、今年に入っていちばん売り上げが悪かったのが木村さんの号」だったという。

 その一誌の結果だけを見て、木村拓哉のタレント価値が激減したと判断するのは早計だが、『無限の住人』の興行収入がふるわなかったこと、CM契約本数も2社を残すのみということ、主演ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)の視聴率が過去の木村主演ドラマと比較すれば低い数字に終わったことなどから、記事では総合的にキムタク人気の斜陽を憂えている。

 SMAP解散騒動で淀んだタレントイメージ、二児の父で年齢的にも中年の域だが20代~30代前半当時のようなイメージ戦略のままであることなども、凋落に影響していることは想像に難くない。おりしも妻・工藤静香が静岡は伊豆エリアの人気占い師のもとに足しげく通い「家族についての相談」をしている、という噂も「女性セブン」(小学館)が伝えている。ブレーンとしてキムタク像をともにつくりあげたチーフマネージャーなき後の道は、木村自身が切り拓いていかねばならない。まさに正念場を迎えているといえるだろう。

 木村と同じく、ここ数年で大きく人気が下落した福山雅治(48)も、同様の危機を迎えている。吹石一恵(34)と結婚して以降、ファンからアンチ化した人々の声がネット上ではどうしても目立つ。また、結婚後初の主演ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)は全話平均視聴率8.5%と、これまでの福山ドラマと比べると考えられないような記録。さらに結婚後初主演映画『SCOOP!』も最終興収7億円と爆死……こちらもまた、イメージ戦略の転換を誤ってしまったことに起因しているだろう。

 長年に渡り、日本を代表する色男としてトップに君臨し続けてきた木村と福山。彼らはまさに文字通りの“スター”であり、今、1つの時代の終わりを感じる。彼らの後に続く超スターはまだ1人も誕生していない。芸能界のみならずエンターテイメント全てに言えることだが、長期的な超人気を保つことが難しい時代である。需要も供給も細分化し、みんなが同じ方向を向く時代は終わったということだ。たとえばドラマはネット限定のものも作られるようになり人気は分散。テレビから提案された流行を受け取るのではなく、自分からネットで無数にあるものからお気に入りをチョイスするのが現代のスタイル。

 音楽業界はそれが特に顕著で、テレビに出なくとも何万人規模のライブを成功させられるアーティストが増加している。これは所属事務所やレコード会社、テレビ局などのゴリ押しでどうにでもなった時代に比べると格段にクリーンな競争で喜ばしいと見ることも出来る。ただ、極端だが、5万人がそのアーティストを大好きで東京ドームを埋めても、5万1人目はそのアーティストの名前すら知らないという事態すらあり得る。スター無き時代、従来のアプローチをやめられない業界人、事務所から、脱落していくのかもしれない。

(ボンゾ)

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