2017/07/08 00:10

歌もラップも楽曲センスも主演映画まで微妙なディーン・フジオカに漂う中二病感

 ディーン・フジオカ(36)が、6月30日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)、7月1日放送の『THE MUSIC DAY 願いが叶う夏』(日本テレビ系)と、音楽番組に2日続けて出演し、7月5日発売の1stEP「Permanent Vacation / Unchained Melody」収録の「Unchained Melody」を披露。『THE MUSIC DAY』ではシンガポールからの中継で、青空の下、のびのびと歌い切った。ファンからは「歌を歌ってるディーンさんもめっちゃ格好いい」「おディーンのパフォーマンス本当に素敵でした」など歓喜の声があがっているのだが、その曲と歌声に、熱烈なファン以外の視聴者、そしてライトファン層からは困惑の声が続出している。筆者も戸惑いを覚えた一人だ。

「来年くらいには黒歴史になってそう」
「ラップが全然韻踏んでないしそんな歌も上手くない」
「謎のラップ、ヘドバン、日本語なのに理解できない歌詞すべてパーフェクト」
「ダッサイ歌歌わされてるなぁ~気の毒だな。と思ったら、作詞作曲本人でもう救えない」
「俳優の歌としては下手ではない ただダサイ」
「誰か彼に言ってくれ、歌はやめた方がいいと」

 話す時よりも幾分高い歌声、唐突にはじまるラップは全く韻を踏んでおらず、曲調も少し古臭い印象。なのにこの歌を作詞作曲したのがディーン本人であるという衝撃!

 ディーンのこの歌声や楽曲センスが世に広く知れ渡ってしまったいま、もう歌は歌わないでほしい……そう切に願っているファンも少なからずいることだろう。一時期、ディーンが大好きな時期があった筆者はそのひとりである。

 なんなら今でも顔は大好きだ。そう、ファンなら誰でも知っている。ディーン様は5カ国語が話せるマルチリンガルだけが売りなのではない。ディーン様は映像制作、楽曲制作……なんでも自分でやりたがるマルチプレイヤーでもあるのだ。作詞作曲もこれが初めてではないし、彼の楽曲がダサく、歌声が微妙なことも、知っている。知っているからみんなに見せないで欲しかった。それが世に広まってしまったことを憂いているのである。

  たとえば、2007年に千葉県で発生した英国人殺害事件の犯人・市橋達也の2年7カ月にわたる逃亡生活を題材にした映画『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』。ディーンはこの作品に主演するだけでなく監督もつとめたうえ主題歌の作詞作曲と歌唱も担当した。ディーンの役者としての能力、映像の作り手として、楽曲制作者としての能力、そして歌い手としての力量、全てをこの作品で確かめることができる。作品の受け止め方は人それぞれであることは承知の上だが、今回の歌声を聴いた時と同じような黒歴史ぶり、または中二病ぶりをこの映画でも感じることができる。

 ディーンが日本で大ブレイクしたのは2015年の朝ドラ『あさが来た』五代友厚役によってであり、この映画はそのブレイク直前に世に出ている。もしこの映画がブレイク後にリリースされていたら、もっと早く彼の歌声の微妙さが世に知れ渡っていたかもしれない。筆者はかつてこの映画を観て、今回と同じく、ディーン作詞作曲による「My Dimension」を聴いて、もう歌はやめてほしい、そう切に願っていた。だが映画公開から4年後の今回、ディーンが地上波で歌ってしまったのである。それも自身の作詞作曲ソングを……。2日も続けて……。悲劇は起きてしまった。

 しかもEP「Permanent Vacation / Unchained Melody」は所属事務所的にも相当な入れ込みようが伝わる作品であり、各曲が何かしらの映画やアニメ、報道番組のテーマソングに起用されていることもある意味悲劇だ。『Mステ』や『THE MUSIC DAY』での歌声披露は序章に過ぎない。これからディーンの微妙な楽曲、歌声を耳にする機会が増えることは間違いない。そのたびに、彼の歌の、楽曲の微妙さが世に広まってしまうのである。

  3月には「週刊文春」(文藝春秋)で経歴詐称疑惑についても取りざたされた。公式プロフィールによると「シアトルの大学に留学」とあるが、実は短大レベルの学校だったことを本人が告白しているほか、台湾で活動していた頃、シアトル大学卒のインテリで、しかも日本人と中国人のハーフであると紹介されていたことが報じられた。生粋の日本人であるディーンだが、台湾で活動していくために少しでもパンチの効いたプロフィールを用意したかったのだろうか。だがこうした疑惑も、彼の歌声の前には特に大きな問題とも感じられないから不思議なものである。

 それよりも、世に出たきっかけが「1997年、本名で第10回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出場した。応募したのは本人ではなく、妹が勝手にしていた。最終選考まで残る」と、ジャニーズタレントにもよくある「家族が勝手に応募した」方式であること、芸能活動を始めたきっかけが「2004年、香港のクラブにおいて飛び入りでラップを披露していたところ、客席にいたファッション雑誌編集者にスカウトされる。香港を拠点に雑誌や広告、ファッションショーなどでモデルとして芸能活動を開始」(いずれもWikipediaより)という映画のようなサクセスストーリーであること、これもドラマチックすぎると常々感じてはいるが、まあ、人生にドラマは多少つきものである。だがこうした経歴の真偽はともかく、これすらちょっとダサいと思ってしまう自分がいる。

  というかWikipediaを見ていると、現在の所属事務所アミューズと契約した経緯のくだりもすごい。

 「俳優業とは別にクリエイターとして独自のネットワークと言語を駆使し、アートとエンターテイメントを融合する表現活動の可能性を模索していたところ、2011年に現所属事務所・アミューズと出会いGMT+7〜+9の時間軸の中で、アジアを中心とした縦移動のライフスタイル/ワークスタイルに双方共感し所属契約を交わす」

  これを読んだ時、まさに彼の歌を聴いた時と同じような、腹の底から笑いがこみ上げてくるような不思議な感覚に襲われた……。

  筆者はその微妙なダサさをスルーしてすべてを賛美できるほど盲目なファンではなかった。顔はいいのは確かだ。だから、モデルだけやっていてほしい……そう願いながらだんだんディーン様から遠のいてしまったのである。ラップを披露しているのにスカウトされてモデルになったという話が本当ならばそれは、歌でなくビジュアルを見出されたことをはっきり示しているはずだ。プロの目に留まったのはモデルとしてのディーンなのではないか。事務所も、ディーン様のイメージのために、もう少し仕事の内容を見極めてほしいと、元ファンは切に願っている。

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