2017/08/31 18:30

『コード・ブルー』山Pが完全に空気、無駄な恋愛要素、『救命病棟』そっくりの展開

 2017年夏クール放送のドラマの中で、ひときわ高い視聴率を打ち出している月9ドラマ『コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)。とはいえ回を追うごとにじわじわ視聴率は下がっており、初回16%だったものの第七話では13.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となっている。

 今回から脚本家が変更となったことは、放送開始前から多くの同作ファンが懸念していたが、悪い予感は的中しているようだ。医療現場での医療従事者の成長や患者との交流を描いて人気となった同作だが、サードシーズンでは恋愛要素を投入。さらにメインの登場人物を増やしたことで、主人公の藍沢(山下智久/32)が完全に空気化している。第3シーズンでは新人フェローとそれを指導する白石(新垣結衣/29)が目立ち、藍沢はたまに助言する程度。あまりにも何もしない藍沢には「今週も藍沢先生は病棟をうろついてただけw」「藍沢先生の仕事はエレベーターに乗ってひたすら上下することです」「主人公は完全にガッキー」と残念がる声が。それほど藍沢の活躍シーンは少ない。

 群像劇と考えるとエピソード毎に目立つキャラが変わるのは当然でもある。それにしても、3カ月の1クールドラマにしては、メインキャラが藍沢、白石、冴島(比嘉愛未/31)、藤川(浅利陽介/30)、緋山(戸田恵梨香/29)、灰谷(成田凌/23)、横峯(新木優子/23)、雪村(馬場ふみか/22)、名取(有岡大貴/26)、橘(椎名桔平/53)など多すぎる。メインキャラがそれぞれ困難に立ち向かうストーリーが同時並行で展開される回も増え、「ごちゃごちゃし過ぎ」「どれも中途半端で感情移入できない」「詰め込みすぎ」と視聴者の混乱が見られる。

 サードシーズンの脚本を担当する安達奈緒子氏はこれまで、『リッチマン、プアウーマン』『失恋ショコラティエ』(ともにフジテレビ系)など恋愛劇の脚本を書いてきた。しかし『コード・ブルー』に恋愛要素を注入する必要性は感じられない。緋山と入院患者の緒方(丸山智己/42)の淡い恋愛が描かれたと思いきや、第7話ではいきなり指導医の緋山に恋焦がれてしまったのか名取が二人の関係に嫉妬するといった“三角関係”までスタート。医療ドラマとしての『コード・ブルー』を楽しみにしていたファンは多く、この展開には「いらない!」とブーイングの嵐だ。

 また、これだけ医療ドラマが量産する中で仕方のないことと言えなくもないが、既視感を覚えるエピソードも頻発。第7話では、強い使命感を持って医師になった灰谷が、ある患者の命を救えなかったことで自分を責めて落ち込み、自らに大量の睡眠薬を勝手に処方していることが発覚。その後、灰谷は駅のホームから転落して重傷を負い、勤務先の病院に運ばれてきたのだが、『救命病棟24時』(フジテレビ系)第2シーズンの最終話とそっくり同じ。同ドラマでは工藤(石田卓也/30)が患者を死なせてしまったショックで泥酔して転落事故を起こしている。

 さらに次週放送予定の『コード・ブルー』第8話では、西アフリカから帰国した患者の処置をしている際、名取が患者の体内に入った針で誤って緋山の指を刺してしまい、緋山がエボラ出血熱の感染を疑われるという展開が用意されている。これと全く同じエピソードが『救命病棟24時』では香坂(松雪泰子/44)で描かれた。『コード・ブルー』では横峯が『救命病棟24時』を見て医者を目指したキャラクターであり、上記の展開がパクリかオマージュかわからないが、既視感の強いものであることは事実だ。

 恋愛パートもそれはそれで「面白い」と楽しんでる視聴者もいるはずだが、低迷にあえぐ“フジ月9”において『コード・ブルー』はもっとも期待値の高いコンテンツと言って過言ではなかった。それをみすみす貶めるような展開は避けたほうが賢明ではなかっただろうか。

(ボンゾ)

今日の運勢

おひつじ座

全体運

あなたの持つ感受性が注目される日。作品づくりをしてるなら発...もっと見る >