2017/10/28 01:00

“台風パンチラ”をありがたる「女体=エロ」が浸透しきったネット文化にうんざり…風俗やAVでは足りないのか?

 今、Twitterのとあるツイートをきっかけに、論争が起きている。衆議院選挙の開票日に日本列島を直撃した台風21号の通過後、Twitterに「これ見ても台風嫌いとか言えんの?」という投稿がされた。その投稿には、台風の模様を中継するニュース番組の画面が貼られていたのだが、そこには風でスカートがめくれ、パンツが露わとなった女性たちが映し出されていた。

 この“台風パンチラ”画像にはコラージュと思しき画像もあるため、テレビ局側が作為的にカメラに収めたものなのか、はたまた偶然なのかすら断定はできない。ともかく、このツイートは3万6000ものユーザーにリツイートされ、拡散している。また、リプライの欄を見ると、台風パンチラを喜ぶ声が多数見られる状態だ。

 これを喜ぶ人には、台風パンチラは「ラッキースケベ」だと捉えられている。ラッキースケベとは、主にマンガなどで使われる手法で、本人が意図せずにエッチなシチュエーションに遭遇してしまうことを指す言葉だ。しかし、カメラにパンチラを収められてしまった女性からしたら、アンラッキーすぎる。

台風パンチラを拒絶した女性にクソリプの嵐

 ネットには「これ見ても台風~」のツイートに嫌悪感を訴えるユーザーも散見される。ツイートを引用し「マジ無理」「もうやだよこんな国」と拒絶を示した女性ユーザーもいた。当たり前のことだろう。しかし、台風パンチラに賛同する側の男性たちなのか、その女性のツイートに対して「あなたのような人間が盗撮されるのはほぼないから安心してほしい」「国外に移住することをオススメします」といった“クソリプ”が殺到しており、見ていてウンザリしてしまう。

 これは筆者の意見だが、台風パンチラのツイートが拡散されてしまうところまでは、半ば諦めも含まれるが、まだ許せる。というか、もう仕方ない。しかし、それに嫌悪感を覚えた女性を「女性蔑視とか言ってる女アホすぎて草」「おばさんが若い子に嫉妬してんのか」「見なければいい」と叩くのは、だいぶお門違いだろう。台風パンチラのように女性側の合意のないシチュエーションでの下着や裸を「エロい」と喜ぶことは、痴漢もエロ、レイプもエロで性犯罪自体が「エッチで興奮するプレイ」として定着している。

 そもそも台風パンチラしてしまった女性は、当たり前だが自ら進んでエロを提供しているわけではない。「風の強い日にスカートなんて履かなきゃいい」というが、台風パンチラ画像の中には学生服の女性もいた。学生服=児童であり、性的対象ではなく保護対象であるという規範がまったく共有されていないのだろうか。風俗やアダルトビデオで、「エロ」は存分に提供されているはずだ。にもかかわらず、「エロ」として女性側が提供していないものがエロとして消費されることに私は辟易としている。「女さんがまた~」と言う人は、そのことを知っておいてほしい。

(法月ゆう)

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