2017/10/31 23:00

市川海老蔵にごり押しされる「麻耶と…」「新恋人でもいい」のものすごい再婚プレッシャー

 この話題が記事になるのはいったい何度目になるだろうか――。10月31日発売の「女性自身」(光文社)に歌舞伎役者の市川海老蔵(39)の再婚にまつわる記事が掲載されている。海老蔵といえば、妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんを今年6月22日に乳がんで亡くしたばかり。まだ悲しみの真っただ中にある時期だ。通常なら周囲もその気持ちを慮って、気持ちが癒えるのをそっと見守ることを選択するのではないだろうか。

 よって、この時期に「もうそろそろ再婚考えたら?」などの言葉を吐く人が表れることなど、普通はめったにないと思われる。悲しみが癒えるのにどれほどの月日が必要なのか。それは人によって違うだろうが、愛するパートナーを失った人間がまさかたった4ヵ月で「なにもかも綺麗さっぱり忘れました。もう心の底から元気です」とはいかないはずだろう。

 むろん、海老蔵は<普通>の男ではない。歌舞伎の名跡・市川家を背負って立つ身で、2020年には市川團十郎襲名披露興行を行うのではと噂されている。彼が日本を代表する伝統芸能の中心に立っている人物である故、自分の意志だけで物事を動かせない立場にあることぐらいは筆者にも推測できる。推測はできるが、だからといってデリケートな問題である再婚について週刊誌がこうも矢継ぎ早に記事にするのはどうにも解せないものがあるのだ。

 「女性自身」は「後援者に明かした新恋人の存在」のタイトルで、海老蔵の再婚にまつわる諸々を記事にしている。なんでも8月中旬の夜、大阪の高級ラウンジに役所の偉い人や後援会の人間と談笑する海老蔵の姿があったそうだ。そこで繰り広げられていたのは「市川團十郎襲名までに奥さんがいたほうがいい」「麻耶さんはどうか? 子供たちとも仲がいいようだし、問題ないだろう」と海老蔵に対する再婚の猛プッシュ。やがて困惑した海老蔵は「実はつきあっている人がいます」と発言したというのだ。これはこの会話を目撃した人の談話だというのだが……。

 筆者が海老蔵の再婚報道でもっとも違和感を感じるのは、海老蔵の再婚相手として亡くなった麻央さんの姉でフリーアナウンサーの小林麻耶(38)が最有力候補であると騒ぎ立てることについてだ。

 もともと歌舞伎が好きで、なかでも海老蔵の大ファンだったという麻耶。亡くなった麻央さんと麻耶の姉妹愛は並々ならぬ強さで、麻央さんが遺したふたりの子供をまるで自分の子供のようにして愛情を注ぎ子育てに協力している。だからといって、それが<麻耶は海老蔵の妻の座を狙っている>ことにも<海老蔵と麻耶はできている>ということにも決してならないだろう。いくら麻耶が歌舞伎好き、姪と甥をまるで自分の子供のように可愛がり面倒を見ているからといって、周囲が勝手に「再婚しろ」としつこくすすめるのはまったくもって筋違いな話ではないだろうか。

 同誌は、亡き妻の姉妹と再婚する<順縁婚>は過去にもある、としてその例としてタレントのうつみ宮土理(75)の父親が順縁婚をした例をあげている。うつみが小学四年生の頃に実母が他界。その後実父はうつみたちの世話をしてくれていた実母の妹と再婚したというのだが……その例題を<近年>としていることも、ちょっとどうかしている。うつみが小学校4年生の頃の話って、それは決して近年なんかではなく、65年も前の話になる。

 筆者はそんな事例があったことについて否定するわけではない。特に戦争中にそういう例があったというのはよく聞いた話だ。だが、それを「順縁婚は近年よくあること」というノリでひとくくりにし、妻を亡くしてたった4カ月の男性に押し付けることがなんだか非常に気持ち悪く思えて仕方ないのである。いくら海老蔵が<普通ではない>にしても、だ。

 絶対に失敗できない<市川團十郎襲名>、同時に海老蔵の息子である勧玄くんの<市川新之助襲名>という一大プロジェクトが迫り、周囲が焦る気持ちはわかる。だが幸い、海老蔵には実母である季実子さん(65)という頼れる存在もいるではないか。妻がいないことには襲名披露は始まらないということはないだろう。

 思えば、麻央さんが逝去した直後から、「海老蔵は麻耶と再婚を!」と勧める声はあったのだろう。「女性セブン」(小学館)9月14日号には、『「それが一番!」海老蔵と麻耶 再婚の確率』という見出しが躍った。8月に、海老蔵と子供たちが、麻耶、そして小林姉妹の母らを伴って8日間のハワイ旅行を満喫したことや、姪っ子の幼稚園行事や習い事発表会に麻耶が付き添うことが、「代理ママ」のようであり「再婚」を予感させるというのである。

 同誌はその後、10月5日号では、麻央さんの納骨を終え、それまで海老蔵一家と同じマンション内に別の部屋を借りて暮らしていた麻耶と母が引っ越したことを伝えている。これは海老蔵の「男のけじめ」であり、独身の麻耶を縛り付けてはならないというわけだ。しかし、そもそも海老蔵一家は、麻央さんの自宅闘病のためにこのマンションへ移り住んだ。合わせて、看病のために麻耶と母もやって来た。麻央さんが亡くなった今、別の場所へ居を移すことに何ら違和感はない。麻耶と母は、海老蔵の世話をするためにここへ来たわけではないのである。

 さらに不思議に思うのが、こうして麻耶のことを“代理ママ”“麻耶ママ”といった書きぶりをすることだ。姪っ子、甥っ子は、彼女を「麻耶ちゃん」と呼ぶ。麻耶自身は「おば」を自称している。子供たちはもう4歳と6歳、実母の記憶をしっかり持っており、麻耶のことを“ママ代わり”にしてはいないだろう。死んでしまった「ママ」と「麻耶ちゃん」が別の存在であることくらい、認識していると考えていいはずだ。なにより、簡単に忘れ去られるほど子供たちにとって麻央さんの存在感は軽くはない。むしろ濃すぎるほどではないだろうか。麻耶も海老蔵も、そのことはよくわかっているだろう。結局、騒ぎ立てているのは、部外者ばかりなのだ。

 「女性自身」の記事内容を知った海老蔵は10月31日午前9時にオフィシャルブログに思いを綴っている。「女性自身?」とのタイトルをつけたその記事の中で「私は私に彼女がいるらしいことを週刊誌を通してしりました」「そんな気持ちになれないよ。酷いと思いました」「とりあえず笑っとこ笑笑」の言葉でいまの気持ちを表現している。妻亡き直後から「麻耶さんと結婚すべき」→「順縁婚はよくあること」→「麻耶さんと結婚しないのは彼女がいるから」とくれば、たしかにもう笑うしかないのかもしれない。

(エリザベス松本)

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