2017/05/30 14:16

カンヌ映画祭における河瀬直美監督の使命とは?

最新作『光』でカンヌ映画祭エキュメニック賞を受賞した河瀬直美監督
最新作『光』でカンヌ映画祭エキュメニック賞を受賞した河瀬直美監督

この人は、やはり「持っている」人なのだと思う。

今年、コンペティションには三人の女性監督がノミネートされている。が、この三人、女性監督についてのスタンスが微妙に違うのだ。サラブレッドであるソフィア・コッポラ監督は、女性の視点にこだわりガーリーに世界を切り取り、リン・ラムゼイ監督はジェンダーとは関係なくブラディなバイオレンスやサスペンスを好む。

一方、河瀬直美監督はいわば"「私」は「女」ですが何か?"と「私」優先の作家である。それぞれが作家性といえるほどの特徴を持ち、熱烈なファンがいる半面、どうも苦手だという人もいる、感覚的な映画を作る監督たちである。筆者が日本人と知ると「河瀬はどうだ」と話しかけ結局は自分の河瀬感を話したいという外国人記者もいる。いわくたいてい「センチメント過ぎる」というオチなのだが…。

そして本日、この三人の中から一足お先に授賞式の前に賞を一つゲット、としたのが河瀬監督だった。賞の名前はエキュメニック賞という。キリスト教協会賞とも呼ばれるが、カソリックおよびプロテスタントの違いを超えてキリスト教的な精神を著す作品について授与される賞である。しばしば人道的な行動を示す作品や宗教的な作品に授与され、日本の作品でも青山真治監督が『ユリイカ』で受賞したのがこの賞である。映画祭が出す賞ではないので、エキュメニック賞を獲っても他の公式な賞、例えばパルムドオルを受賞する妨げにはならない。

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