2017/10/26 17:26

ジェンダーレスと伝統文化を共存させる先進的な視点『アリフ、ザ・プリン(セ)ス』[最速レビュー!東京国際映画祭]

現在開催中の第30回東京国際映画祭
現在開催中の第30回東京国際映画祭

一面真紅の画面に、堂々としたフォントで記されたオープニングクレジット。そして劇中にはポップな音楽が流れつづけ、台北の雑多な夜の世界も、雨の光景も映し出される。どことなく、90年代のもっとも元気な頃のアジア映画、それも香港映画のようなルックを持ったこの作品は、性転換を望む青年アリフを主人公にした群像劇なのである。まるでウォン・カーウァイの初期の作品を観ているような気分になる。

物語は、アリフというトランスジェンダーの青年が、ダンサーの青年クリスに恋をする。ところがクリスには妻がいることを知り、ショックを受けるアリフ。そんなとき、台東の田舎町で原住民の族長として暮らす父がやってきて、アリフに後を継ぐように言ってくるのである。

この映画の根底にはもちろん、近年様々な映画で取り上げられる“LGBTQ”、個々の性的なアイデンティティに関するテーマが存在している。しかし、ただそれを描くのではなく、前近代的な伝統文化とこの現代的なテーマをいかに共存させるか、ということに重きを置く。

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