2017/11/03 08:03

水の中の“美女と野獣”『シェイプ・オブ・ウォーター』は、なぜ世界中を熱狂させるのか[最速レビュー!東京国際映画祭]

特別招待作品として上映された『シェイプ・オブ・ウォーター』/[c]2017 Twentieth Century Fox
特別招待作品として上映された『シェイプ・オブ・ウォーター』/[c]2017 Twentieth Century Fox

今年9月に行われた第74回ヴェネチア国際映画祭で、この『シェイプ・オブ・ウォーター』が最高賞である金獅子賞に輝いたことは、ちょっとしたサプライズだった。たしかに現地媒体での評価は非常に高く、何かしらの賞が与えられるだろうという憶測はあったものの、誰もが本作のコンペティション部門出品を、アカデミー賞に向けた作品のワールドプレミア上映という、いわば“お飾り”的な意味合いでしか見ていなかったのである。

たとえば、ひとつ前の年では『ラ・ラ・ランド』が女優賞、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』が脚本賞に輝き、『メッセージ』が独立部門でいくつかの賞を獲得している。いずれもアカデミー賞レースで善戦を果たした作品で、ヴェネチアでも高評価を獲得しているが、いざ最高賞が与えられたのはフィリピン映画の『立ち去った女』だったのだ。

アカデミー作品賞を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)でさえも、まったく相手にされなかったこの世界三大映画祭の一角は、求められる作品の系統がアカデミー賞とは異なっており、そう簡単に崩すことのできない高い壁だったのである。ところが、それを難なく飛び越えてみせた本作。

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