2018/04/06 11:38

【追悼・高畑勲】アニメーションの豊かさを信じ続けた天性の“演出家”、その功績を辿る

巨匠・高畑勲の功績を辿る/写真/山崎 伸子
巨匠・高畑勲の功績を辿る/写真/山崎 伸子

『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』などで知られる映画監督の高畑勲が4月5日、82歳でこの世を去った。彼の盟友・宮崎駿が生粋のアニメーターであるとするならば、東大文学部卒業のインテリで、アニメーションのみならずフランス文学への造詣の深さを持ち合わせ、そして自身で絵を描くことができなかった彼は天性の演出家であったといえよう。

かのウォルト・ディズニーの遺作となった『ジャングル・ブック』(67)が日本で公開された1968年夏、「東映まんがまつり」の一編として発表された『太陽の王子 ホルスの大冒険』で初めて監督(演出)を務めた高畑は当時まだ32歳。その後『パンダ・コパンダ』(72)や「アルプスの少女ハイジ」「じゃりん子チエ」など、日本のアニメーションの礎となる作品で類稀なる演出手腕を発揮しつづけた。

そして今や日本人の誰もが知っているといっても過言ではない「スタジオジブリ」の創設メンバーとなり、1988年には『火垂るの墓』はアニメーションで戦争を描くという挑戦的な試みを行い、つづく『おもひでぽろぽろ』(91)では徹底したリアリティを追求した“写実主義”を取り入れた高畑。そしてその2作で作り出したリアリティとアニメーション特有の寓話性を織り交ぜ、外見的にはファンタジーに、しかし内面的にはあまりにも辛辣な社会派アニメとなった名作『平成狸合戦ぽんぽこ』(94)を発表する。

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