2018/04/13 13:15

『火垂るの墓』放送に合わせて読みたい!藤津亮太が高畑勲監督のアニメ演出を分析

『火垂るの墓』/[c]野坂昭如/新潮社,1988
『火垂るの墓』/[c]野坂昭如/新潮社,1988

高畑勲監督が4月5日に肺がんで亡くなって一週間。国内外から哀悼のメッセージが発信され、今夜21:00からの「金曜ロードSHOW!」では急遽、監督の代表作『火垂るの墓』(88)が放送される。日本アニメーション・映画界に多大な影響を、そして感動を与えてくれた高畑監督は、ほかにも偉大な作品を多く遺してくれた。そうした作品群について知ることで、高畑監督の理解もより深まるはずだ。アニメ評論家・藤津亮太氏に「高畑勲監督が貫いた、アニメ演出におけるルポルタージュ性」をテーマに独自の視点で寄稿してもらった。

■ 普通の人を普通に描き、社会をも映しだす

「母をたずねて三千里」(76)『かぐや姫の物語』(13)などで知られるアニメーション監督の高畑勲が5日、死去した。

高畑監督は英雄を描かなかった。

例えば『平成狸合戦ぽんぽこ』(94)。タヌキたちが、自分たちの生活の場を守ろうとする闘争を描いたこの作品は、ヒロイックに描こうと思えばいくらでも描ける要素が揃っている。でも、英雄は登場しない。どのタヌキも、長所と欠点が裏表一体の“人間くさい”存在ばかりで、その“人間くささ”故に敗れていく。高畑作品が描いたのはいつも普通の人ばかりだった。

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