2017/06/23 18:00

パディ・マクアルーンを擁したプレファブ・スプラウトの名作『スティーブ・マックイーン』

 (okmusic UP's)
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70年代中期のパンク革命から80年代のデジタル革命まで、当時の音楽シーンは早送りのように目まぐるしく、流行りの音楽が移り変わっていった。特にデジタル機材を多用したシンセポップやディスコ音楽の台頭は凄まじかったが、機材の進化はどんどん進み、10年も経つと音が古くなってしまっていた。そんな中で、時代の音にとらわれずに良い音楽を追究していたアーティストも少なくなかった。今回紹介するプレファブ・スプラウトもそんなグループのひとつ。本作『スティーブ・マックイーン』に収録されたナンバーはどれも秀逸で、何年経とうが古びない、上質のメロディーがいっぱい詰まった80年代を代表する名盤だ。

■トーマス・ドルビーのシンセポップ

シンセポップ全盛の1983年、打ち込みとシンセを多用したトーマス・ドルビーの「彼女はサイエンス(原題:She Blinded Me With Science)」が大ヒット、収録アルバム『光と物体(原題:The Golden Age Of Wireless)』(‘82)ともども素晴らしい仕上がりであった。しかし、1年も経つと新しいデジタル機器を使ったサウンドが登場し、古いものはあっと言う間に忘れ去られていく。才能にあふれていたにもかかわらず、ドルビーが輝いていたのも少しの期間だけである。80年代とはそんな時代であった。

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