2017/07/26 18:00

デビュー作『Hide and Seek』から V系を超えていたPlastic Tree

 (okmusic UP's)
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7月29日に『Plastic Tree二十周年“樹念”特別公演』がパシフィコ横浜で開催される。本公演は『第一幕 【Plastic】things/1997–2006』と『第二幕 【Tree】songs/2007–2016』という昼と夜の2公演で、1997年~2006年、2007年~2016年それぞれの期間に発売されたアルバムの中から、ファンのリクエストによって1作品を決定し、昼夜公演それぞれでその作品を完全再現するという、こだわりのアニバーサリーライヴだ。当コラムでは本公演に先駆けてPlastic Treeのメジャーデビュー作『Hide and Seek』を取り上げる。

■決して順風満帆ではなかったデビュー期

継続は力なり。今、Plastic Treeを思うに、浮かんでくるのはこの言葉だ。1993年結成、1997年メジャーデビュー。同時期にデビューしたバンドの多くがすでに解散し、シーンからフェードアウトしている人も少なくない中で、20年以上に渡って活動を続けていること自体、称えられていい。しかも、彼らの場合、ここまでの道程がかなり興味深い。9thアルバム『ウツセミ』(2008年)、27thシングル「梟」(2009年)はチャートベスト10入りを果たしており、2007年以降に発売したシングルはコンスタントに最高位20位以上をキープ。日本武道館公演も数度行なっている上、2006年には海外でのツアーも実現と、今や売上、動員も高いレベルで安定している彼らだが、決してデビュー時から順風満帆というわけではなかった。デビューシングル「割れた窓」、1stアルバム『Hide and Seek』はともにチャートインせず、2ndアルバム『Puppet Show』は50位にランクインしたものの、2ndシングル、3rdシングルは依然チャート外。彼らは今も所謂ビジュアル系バンドと紹介されることが多いが、Plastic Treeがメジャーデビューしたのはそのビジュアル系の黄金期と言われた頃であり、デビュー作をいきなりチャート上位に叩き込むバンドもいたくらいなので、デビュー時の彼らへのリアクションはかなり低調であったと言わざるを得ない。

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