2017/09/08 18:00

スティーブ・ウインウッドの全米1位に輝いた、 ソロ作品の中でもっともソウルフルなテイストの 『ロール・ウィズ・イット』

 (okmusic UP's)
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僕は事あるごとにスティーブ・ウインウッドは天才だと言いまくっているが、中年以上のロックファンなら当たり前のこととして受け止めてもらえるはずだ。ただ、若い人はウインウッドの名前すら知らないことも少なくないので、残念ではある。スペンサー・デイヴィス・グループ時代も、パワーハウス時代も、トラフィック時代も、ブラインド・フェイス時代も、彼はどんな時でも才能に満ちあふれ、ロックの新しい道を切り開いてきたパイオニアであった。それは、もちろんソロになってからも変わってはいないのだが、尖った部分が後退し、予定調和的な部分も見えなくもなかった。しかし、今回紹介するソロ5作目の『ロール・ウィズ・イット』は彼の原点ともなる黒人音楽を見つめ直し、これまで培ってきたキャリアを再構築したようなグルーブに満ちたアルバムとなった。

■ソロ活動前の歩み (スペンサー・デイヴィス・グループ〜トラフィック)

それでは、まずは彼がソロデビュー前の活動を見ていこう。スペンサー・デイヴィス・グループは1964年にデビュー、ブルースやソウル風味のある音楽で人気を得ていた。65年リリースのシングル「Keep On Running」で初の全英1位を獲得し、ソウルシンガーのようにシャウトするスティーブ・ウインウッドのヴォーカルが注目を集める。この時、彼はまだ16歳であった。そして翌年、ロック史に残る名曲中の名曲「ギミ・サム・ラヴィン」(スティーブ、彼の兄マフ、スペンサーの共作)の大ヒットでスティーブはミュージシャンやプロデューサーから引っ張りだこの存在となり、クリーム結成前のエリック・クラプトンやジャック・ブルースと一緒にパワーハウスというブルースロック・ユニットを組んでいる。このユニットの残された音源は『ホワッツ・シェイキン』(‘67)というコンピレーション盤に収録されている。パワーハウスのセッションで新しいロックの可能性を予感したスティーブは、スペンサー・デイヴィス・グループを脱退し、新たなサウンドを創造するためにデイブ・メイソン、クリス・ウッド、ジム・キャパルディとトラフィックを結成する。

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