2017/09/15 18:00

ジャズ系AORのプロトタイプとなった マイケル・フランクスの『アート・オブ・ティー』

 (okmusic UP's)
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グラミー受賞の常連であるプロデューサーのトミー・リプーマとエンジニアのアル・シュミット。70年代に彼らふたりが制作した作品の特徴は、都会的で洒落たサウンドであった。イージーリスニング的な要素もあるが、一方でロックスピリットを失っていない音作りが彼らの才能だと言える。彼らの追求していた音楽は、バーバンクサウンドの裏方として編曲を担当していたニック・デカロが74年にリリースしたソロ作『イタリアン・グラフィティ』(名作!)で身を結ぶのだが、あまりに新しいその音楽は発売当時には理解されなかった。そして2年後、マイケル・フランクスの2ndとなる本作『アート・オブ・ティー』とジョージ・ベンソンの『ブリージン』で、彼らの目指す究極の音楽は完成する。特に『アート・オブ・ティー』はフュージョン界から登場した最初期のAORであり、今でも全く古びることのない名盤だ。

■70年代中期のポピュラー音楽

70年代中期はとても印象深い時代である。70sロックの終焉とパンクロックの台頭、フュージョンやAORに人気が集まるなど、ロックを中心にしたポピュラー音楽が確実に変わろうとしていた時期だ。この変革はポピュラー音楽を聴いていたリスナーの年齢層が広がってきたことを意味する。50年代中期〜後半にロックンロールが誕生してから、もとからロックを聴いていたファンの年齢は徐々に上がっていき、その間にロックの黎明期を知らない若いリスナーが登場してきたこともあって、ロックの概念が広くなってきたのである。そして、70年代中期には全く正反対のベクトルを持つAOR(高年齢層)とパンクロック(低年齢層)が人気を二分するようになるのである。

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