2017/10/04 19:00

Hi-STANDARDの『MAKING THE ROAD』は燦然と輝き続ける日本ロックシーンの黄金の一枚

■東北のため、日本のために戻ってきた ハイスタ

ハイスタは2000年8月の『AIR JAM 2000』の後、活動を休止した。その理由は横山が精神疾患から少し休養したいとの申し出があったことに端を発しているという。《そこから長い充電期間に入るが、横山がリハビリのつもりで発足させたソロ活動に本腰を入れたことにより、難波との確執が生じたことを述べている》(《》はWikipediaから抜粋)。その後、難波、横山の両名がそれぞれのブログで、誹謗中傷めいた舌戦を繰り広げる。当時「これはもうバンドとしての復活は望めないだろうな」と思ったものだ。

だが、前述の通り、みなさん、ご存知の通り、ハイスタはバンドとして戻ってきた。『AIR JAM 2011』のチケット先行には20万人が応募。数だけならドームツアーができる規模だ。筆者はBSでの生中継を見た。「子供連れの奴はしっかり手握っとけよ! いくぞ!」で始まったオープニングナンバーは「STAY GOLD」。改めて言うのもアレだが、タイトルの意味は“いつまでも輝け”“輝き続けろ”、あるいは“輝きを失うな”といったところか。ハイスタ復活にこれ以上相応しい曲はなかった。その後の横山のMCも振るっていた。「信じられないかもしれないけど、俺たち日本のために集まったんだよね。笑わないでくれよ。ほんとだよ」。難波も言った。「東北どっちだ? あっちか? 届けよう。俺らが力合わせればできねぇことなんてねぇ、マジで。俺はそう信じてる」。号泣した。アーティストとはわがままなものだし、本来それでいいと思う。自己を追及するからこそ作品に一本筋が通る。バンドにしても同じで、メンバーそれぞれが己をバンドにぶつけるからこそ、楽曲のクオリティーが高くなることは多い。だからこそ、なかなか利他的にはなれないと個人的には理解しているし、そうであるからこそ、前述した難波、横山の確執も生まれたのだと思う。しかしながら、ハイスタは東北のため、日本のために戻ってきた。この彼らの姿勢をして、“日本で最高峰のバンド”と言わずして、何が最高峰だろか。個人的な恩讐を超えて、日本を元気にするために立ち上がる──このクラスのロックバンドで、そんなことができたのは、ハイスタの他、数えるくらいだったと記憶してる(同じ意味で、同年7月に東京ドーム2デイズ公演を行なった吉川晃司、布袋寅泰のCOMPLEXも素晴らしかったと思う)。

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