2018/01/05 18:00

全ポピュラー音楽のライヴ盤の中で最高の一枚に数えられるダニー・ハサウェイの『ライヴ』

 (okmusic UP's)
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50歳以上の洋楽好きにとって忘れられないライヴ盤と言えば、グランド・ファンク・レイルロードの『ライヴ・アルバム』(‘70)、オールマンブラザーズの『ライヴ・アット・フィルモア・イースト』(‘71)、ザ・バンドの『ロック・オブ・エイジズ』(’72)、アレサ・フランクリンの『ライヴ・アット・フィルモア・ウエスト』(‘71)、タワー・オブ・パワーの『ライヴ・アンド・イン・リビング・カラー』(‘76)などがあるが、今回紹介するダニー・ハサウェイの『ライヴ』(’72)もその中に確実に入る名盤中の名盤だ。

■70年代初期の音楽事情

60年代の終わりにベトナム戦争は激化し、公民権運動や学生運動などもあってアメリカ国民は疲弊しきっていた。それを受けてか、ポピュラー音楽もハードロックやファンクから、キャロル・キングやジェームス・テイラーなどの内省的なシンガーソングライター(以下SSW)に注目が集まっていた。70sのSSWたちは、60sに登場したボブ・ディランやジョーン・バエズらのような政治的(反体制)なスタンスは持たず、極めて私的な内容を歌にしていた。そして、日本でも似たような現象が起こった。高度成長による労働者の疲弊や、学生運動、安保反対、公害など大きな問題が重なり、「狭い日本、そんなに急いでどこへいく」「のんびりいこうよ」など、ゆとりある生活への渇望がテーマになっていったのだ。高田渡や岡林信康に代表されるプロテストフォークから、吉田拓郎や井上陽水らの身近な題材をもとにしたSSW的な歌へと移り変わっていったその背景には、良くも悪くも日本がそこそこ豊かな国になったことが挙げられるだろう。

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