2018/02/07 18:00

『ANTHEM〜パワーメタル戒厳令〜』は関東HR/HMをけん引し、日本において“NWOBHM”を提示したANTHEM、入魂の一作

■関西と同時時期に関東を盛り上げる

ANTHEMは1981年、リーダーである柴田直人(Ba)が中心となって結成された。ファンならばよくご存知かと思うが、ANTHEMはメンバーチェンジの激しいバンドで、結成から2年後の1983年にギタリストが福田洋也(Gu)へと変わり、その翌年にはヴォーカリストが脱退。1985年に坂本英三(Vo)が加入し、同年、坂本、福田、柴田、そして大内“MAD”貴雅(Dr)という4人でメジャーデビューを果たしている。デビューがEARTHSHAKER、44MAGNUMより若干遅めで(ともに1983年デビュー)、この辺にも西高東低が関係しているのかと思ったら、どうもそういうことだけではないらしい。

1984年、EARTHSHAKER、44MAGNUM、そしてMARINOという関西HR/HM勢が新宿LOFTでライヴをやった、その名も“関西なぐり込みギグ”なるイベントがあった。ANTHEMはそこに参加し、その共演をきっかけに44MAGNUMやMARINOのツアーサポートを務めることになったという。さらには、前述の『HEAVY METAL FORCE Vol.1』発表後、デビューの打診があり、EARTHSHAKERの石原慎一郎がアドバイザーになって、デモテープを作成し始めていたというのだ。そこで前任ヴォーカリストが脱退。オーディションで坂本に後任が決まるまで半年間、活動休止を余儀なくされたというから、デビューアルバム『ANTHEM~パワーメタル戒厳令』は1984年7月のリリースだが、メンバーチェンジがなかったらMARINOと同時期のデビューでもおかしくなかったであろう。つまり、ANTHEMは関西勢と同時期に日本のHR/HMシーンをけん引したバンドと言っていいのだと思う。

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