2018/02/23 18:00

ボブ・シーガーの『奔馬の如く』は、アメリカンロックのお手本的な作品

 (okmusic UP's)
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1960年代から地元デトロイトで人気のあったボブ・シーガー。アメリカでは知らぬ者がいないほどのスター歌手であるのに、日本ではほとんど知られていないアーティストだ。今回紹介する『奔馬の如く(原題:Against The Wind)』は、全米1位を獲得した上にグラミー賞まで獲得した作品であるにもかかわらず、少しだけ注目されるだけで終わっている。

なぜかと言うと、シーガーは不器用な男で、流行という存在に疎いのだ。テクノやニューウェイブの波が押し寄せた80年代初頭に、まるで70年代初頭のような王道のアメリカンロックで勝負したのである。当時は「古臭い!」と多くの日本人リスナーが無視したのだが、奇を衒わず、ど真中の豪速球で勝負したそのサウンドは今聴いても古くなっておらず、アメリカンロックの王道をいく傑作だった。

■長い下積みの時代を経て

ボブ・シーガーがデビューしたのは1968年、なんと今から50年前のことである。アマチュアの頃からバンド活動し、パワフルさが持ち味で歌の上手い彼は地元のデトロイトではちょっとしたスターであった。“ボブ・シーガー・システム”というグループでメジャーレーベルと契約し、全米20入りするヒットを放ったこともあった。当時はメジャーレーベルの新人だったから、会社の言われるままにサイケデリックロック路線で売っていたが、シーガー自身はロックンロールやソウルで勝負したかったようだ。3歳年下のイーグルスのグレン・フライも同郷だったので、弟分として何かと面倒を見ていたらしく、その付き合いはフライが亡くなる2016年まで続いている。余談だが、イーグルス後期のヒット曲「Heartache Tonight」では、ソングライティングとバックヴォーカルをシーガーが担当している。

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