2018/03/21 18:00

『ヒカシュー』は形而上も形而下も超えた比類なき名作

 (okmusic UP's)
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今年結成40周年を迎えるヒカシュー、そのデビュー作『ヒカシュー』を取り上げる。そのアバンギャルドで実験性にあふれた音楽性は、1980年代から「所謂ポスト・ニューウェイブ以上のものを感じることができる」として世界的にも高い評価を受けており、その活動を通じて日本のポップミュージックの可能性を広げてきたリビングレジェンドのひとつである。

■劇団の音楽から派生したバンド

今週紹介するヒカシューの結成は1978年。オフィシャルサイトによるとそうなっているからそれが正解なのだろうが、一部には1977年結成との記述もある。というのも、このバンドの立ち上がりがはっきりとしていないからのようだ。今もこのバンドの中心人物である巻上公一(Vo)が自身の劇団“ユリシーズ”の前衛パフォーマンス「コレクティングネット」において、その音楽を井上誠(Key)と山下康(Key)らに依頼したことから話は始まる。それが1977年のこと。ここですでに井上、山下はバンドを結成しており、それがヒカシューの母体となったという。“ユリシーズ”は1978年に前衛パフォーマンスの第二弾である『幼虫の危機』を上演し、この時に「プヨプヨ」「幼虫の危機」などの作品が生まれたそうで、それらの歌をもとにヒカシューはライヴデビューした。メンバーは巻上、井上、山下と、それ以前に巻上とバンドを組んでいた海琳正道(Gu ※のちの三田超人)、戸辺哲(Sax)の5人。つまり、正式なデビューは1978年だが、その基となるものは劇団“ユリシーズ”の作品から生まれたものであって、そこからシームレスにヒカシューにつながっていったと言える。

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