2018/03/23 18:00

スライドギターの達人ライ・クーダーの入門編なら『ボーダーライン』が最適

 (okmusic UP's)
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名ギタリストがひしめくロック界であるが、スライドギターはコントロールが難しいために名手はそう多くない。名手として筆頭に挙げられるのは、デュアン・オールマン、ローウェル・ジョージと今回紹介するライ・クーダーだろう。ここ25年ぐらいではサニー・ランドレスやデレク・トラックスのような天才的なアーティストも登場してきてはいるが、彼らのすごいテクニックも先人たちのプレイや哲学を学んだからこそであって、やはりデュアン、ローウェル、ライは別格の存在だと言える。このコーナーですでにデュアン(オールマン・ブラザーズ・バンド)とローウェル(リトル・フィート)は紹介済みなので、今回はライ・クーダーの80sの傑作『ボーダーライン』を取り上げる。特に本作は彼の作品の中でも適度にポップなので、入門編としては最適だと思う。

■ルーツ系ロックが人気を集めた時代

60年代、主にセッション活動を行っていたライ・クーダーは、1970年に『ライ・クーダー登場(原題:Ry Cooder)』でソロデビューしている。70年と言えばロックはまだ発展途上であり、当時はギター中心のハードなロックに若者たちは熱狂していた(僕も含め)。プログレ、フォークロック、カントリーロックなども英米では登場してきてはいたが、日本ではジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトンらに代表される長尺のギターソロに人気が集まっていた時代である。そんな時に現れたライ・クーダーの音楽は流行とは無縁の存在であった。カントリーブルース、ヒルビリー、R&B等を土台にしつつ、その本質的な部分を壊さずにロックフィールを加味したスタンスで、100年後にも決して古くならないような独自のサウンドを構築していた。

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