2018/07/02 18:00

平成最後の夏を燃焼させるキラーチューン5曲

 (okmusic UP's)
(okmusic UP's)
「恋に焦がれて鳴く蟬よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」という都々逸をMacBook Proが予測変換で出してきたのでちょっと驚いている今日この頃ですが、初夏の苺をジャムにして、夏至の真夜中に赤シソのシロップをこしらえて、水色の空と赤橙の夕焼けの境目をぼんやり見つめている間に梅雨も終わり、いよいよ平成最後の夏の幕開けです。夏休みという贅沢な時間と無縁になっても、暴力にも似た日差しから逃げ惑うように影を追いかけ続けても、満員電車で見ず知らずの他人の汗の感触に辟易しても、昼の長さが変わるごとに途方もない寂しさが肺の奥に積もるので、やはり夏という季節は抗いがたい魔性を秘めているようです。今回はそんなうら寂しさの予感を焼き尽くす楽曲を紹介します。

■「闇夜に提灯」(’17) /赤い公園

メンバーチェンジを経てなお、GirlやMotherでないとエンタメ、カルチャーに介在できない日本のど真ん中で戦い続けるフィメールバンド、赤い公園。現在はチアキ名義でソロシンガーとして活動する佐藤千明のキュートネスとクールネスが共生した声調からクールかつエレガンスなファルセットへの移り変わり、ポップロックの懐かしさを携えながらも和太鼓のごとき強靭なタムの響き、ブレイクの余白も息をつかせないギターとベースの閃光が暗いフロアーに走るようなせめぎ合いは、宵闇に穴を開ける灯篭のように鮮やかかつ賑やか。楽曲のヒリヒリとしたシリアスとユーモアをもたらす高揚感は、寝苦しく生ぬるい風が吹きすさぶ真夏の深夜をさらりと賑やかな時間に変えてくれます。

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