2018/11/16 21:30

MERRY、活動17年を迎えて新たなバンドの姿を提示した恵比寿LIQUIDROOM公演

この日会場限定でリリースされた、羊と人間を合体させた造語を意味するタイトルがつけられた「sheeple」を、シニカルに表現したかのような、リアルかつ幻想的なオープニングVJから始まったライヴは、ダークサイドが匂う新曲からの始まりだった。何処かの部族が用いる羊の仮面を被ったガラが紗幕の向こうで蠢きながら唄う新曲は、インダストリアルでありカオスが匂う猟奇じみたサウンドの上に吐き出される、欲しいモノは手に入らない世界で、ただ死んで行くのを待つのかと唄われる激しい嘆きだ。とことん沈んだ暗く深い漆黒を思わすその新曲が醸し出す世界は、何故かとても愛おしく美しい空間だった。

紗幕が取り払われ、ネロのカウントから勢い良く始まったのは「夜光」。結生のループするギターフレーズがサウンドの中心を担い、出口のない真っ暗な世界の中でもがく心をガラが唄い。ガラの震えた声が高く伸びるこの曲では、MERRYという個性を色濃く臭わせた。間髪入れずに届けられた「犬型真性MASOCHIST」では、空虚に響く鐘の音を切り裂くようにイントロのサウンドが攻める上に、普段は“支配されたくない”と唄う彼らが、ここでは“支配されたい”と懇願する。この矛盾と歪みにこそ、“絶対”とは言い切れない世の中の有り様を突きつけられる気がした。音数を減らし、ネロのバスドラだけで唄われる後半の見せ場では、この曲の刹那をより引き出していたようだった。

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