2017/09/23 08:40

650万部時代のジャンプ編集長が明かす 人気漫画の“休載”や“打ち切り”の舞台裏

人気漫画「北斗の拳」「シティハンター」を担当し、週刊少年ジャンプの“黄金時代”に編集長を務めた堀江信彦氏 (C)oricon ME inc.
 先日、週刊少年ジャンプの人気漫画『HUNTER×HUNTER』(冨樫義博)が、9月4日(月)発売号を最後に再び休載すると発表。ネット界隈では、季節の風物詩、様式美、休載再開などと言われ、ややネタ化している『HUNTER×HUNTER』休載問題。しかし、かつては休載が“タブー視”されている時代もあった。そこで、漫画家の働き方は昔と今とでどう変わったのか。人気漫画『北斗の拳』(原作:武論尊/漫画:原哲夫)や『シティーハンター』(北条司)を担当し、ジャンプの歴代最高部数653万部を記録した時代に編集長を務めた堀江信彦氏に、前・後編の2回に渡って話を聞いた。

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■週刊ジャンプが取り組んだ先進的なマーケティングとは?

 週刊少年ジャンプでは、“友情・努力・勝利”を基本理念とした『ドラゴンボール』(鳥山明)などの王道とは別に、『珍遊記』(漫☆画太郎)や、『ボボボーボ・ボーボボ』(澤井啓夫)、『みどりのマキバオー』(つの丸)など、チャレンジ精神を感じる個性的な作品が多い。こうした自由な作風について堀江氏は、ジャンプが後発の雑誌であることが要因と語る。
 「ジャンプは週刊少年マガジン(1959年創刊)、週刊少年サンデー(1959年創刊)に比べて後発です。他誌はジャンプ創刊時(1968年)、作家を持ってかれないようにと脇を固めていて、誰も協力してくれなかった」。そのため、新人作家にチャレンジさせるしかなく、いわばしかたなく決まった方針であったようだ。

 初代編集長の長野規氏がその方針を決め、さらに、“より読者の気持ちに寄り添う”ため、とじ込みハガキの読者アンケートをつけることになったと堀江氏。「当初、会社の中には『こんな無駄なことをするな』という声もありました。ハガキをつけるだけで仮に1円かかるとしたら、300万部だったら300万、ひと月なら1200~1500万、年間では1億円以上。ハガキも読者に出してもらえばいいじゃないか、というのが普通の経済的な考え方。でも“読者に寄り添う”という方針でつけ続けました」

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