2017/05/21 07:00

徹底的に後味の悪さにこだわる『CRISIS』 モヤモヤ結末の狙い

異彩を放つ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(公式HPより)
異彩を放つ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(公式HPより)

 今クールの連続ドラマには警察モノが多いが、その中で異才を放っているのが『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)だ。事件の解決までが描かれる警察モノでは、勧善懲悪で視聴者をスカッとさせるようなストーリーが主流だが、このドラマでは毎話、なんとも後味の悪い結末なのだ。その狙いについて、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

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 この春10本の事件解決ドラマが放送されている中、『CRISIS』が異彩を放っています。当初は小栗旬さんと西島秀俊さんのアクションシーンが話題をさらっていましたが、放送が進むにつれて、別の側面が浮かび上がってきました。

 それは、後味の悪い結末へのこだわり。ここまで6話のすべてで、スカッとしない、モヤモヤとした結末で視聴者を驚かせています。

◆すべて権力者の不正を守る形で終了

1話は、自殺に追い込まれた娘の復讐を企てた父親が逮捕された一方、もてあそんだ大臣の息子は罰を受けずに終了。2話では、児童買春をしているほか、少女を意識不明の重体に追い込み、さらに証拠を握ったジャーナリストを殺した政治家が摘発されず、むしろ出世してしまいました。

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