2017/05/24 07:00

落語芸術協会会長のポスト歌丸問題と円楽の壮大な夢

入退院を繰り返す歌丸の後任は?
入退院を繰り返す歌丸の後任は?

 古典落語の人気演目「片棒」は、引退を前にした江戸商人・赤螺屋(あかにしや)が3人の息子の誰を店の跡継ぎにするか悩むところから物語が始まる。「片棒」の舞台から300年たった今、落語界でも“後継問題”が思わぬ展開を迎えていた──。

 肺炎で入院していた落語家・桂歌丸(80)が5月13日に退院した。35キロまで落ちていた体重も徐々に戻り、現在は食事も取れるほどに回復。しばらくは自宅で静養しながら高座復帰を目指すという。だが落語関係者は「完全な復帰は困難では」と声を潜める。

「必ずや高座に戻っていただきたいと思いますが、ここ数年は入退院を繰り返しているだけに、会長職を続けるのは難しいかもしれない」

 この「会長職」とは、東京落語界の二大協会のひとつである落語芸術協会(以下、芸協)の会長のことである。漫画家で落語評論家の高信太郎氏が解説する。

「芸協は合議制で、協会の方針や新しい試み、誰を真打ちに昇進させるかなどはすべて理事会で取り決めます。会長は、これら理事や協会員をまとめる役割を担います」

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