2017/06/17 16:00

瑛太が常連になりたがる「ドラマ調CM」はなぜ有効なのか

 上田一は、小さな声で遠慮がちに注文。

「いつもの…」

 店主にそう言っても、上田は一度しか来店したことのない新参者。だから、すぐには通じない。怪訝そうに聞き返す店主。

「いつもの?」

上田はもう一度、勇気を振り絞って繰り返す。

「いつもの…」

 そしてもう一度「いつもの……酢豚餃子セット」を注文し食べるという、ただそれだけの内容。文字に書き出せば、筋立てと言えるほどのものはなく、非常にシンプル。

 しかし、そのささやかな日常の「一コマ」の中に、たしかにドラマツルギーが存在しているから面白い。人が何かを決意し、変わる瞬間のドラマツルギーが。

 上田は真剣に思っている。「この店の常連」になりたい、と。見知らぬ土地で、自分の居場所が欲しい。「常連」とは居場所を見つけたサイン。引っ込み思案なサラリーマンが、一歩勇気をもって踏み出す瞬間。何だかわかる。理解できる。共感できる。見ている人に、そんな気持ちを抱かせる。やはり、ドラマの力は強いのです。

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