2017/06/24 07:00

イッセー尾形は60歳で人生ひと回り 「いま、死んじゃ困る」

イッセー尾形が一人芝居を始めて35年になる
イッセー尾形が一人芝居を始めて35年になる

「今日は、最高! 上手くいった!」──公演を終え、屋外の喫煙所に出てきたイッセー尾形(65)は、晴れやかな顔でそう言った。身体と頭をフルに使い切ったあとの清々しさが全身に満ちている。

 この日、イッセーは、北海道・釧路市民文化会館で、前日に引き続き「一人芝居~妄ソーセキ劇場 in 釧路」の舞台に立っていた。夏目漱石の小説を題材に、自身の解釈を加え、一人芝居に落とし込んだものだ。1時間30分を目安に作られたプログラムは、この日、1時間50分にまで延びていた。

「昔からそうですけど、演じる時間が延びることがバロメーター。それはお客さんと一緒に時間を楽しみ、舞台の上でいろんなものを発見しているということですから」

 1980年代前半に一人芝居を始めたイッセーは、映画やドラマなどの仕事をしながら、その後も切らすことなくこのオリジナル芸を磨き続けてきた。

 もちろん、40代に比べれば、1時間半を超える舞台を一人でやりきるには、それなりに心身への負担が大きくなっているはずだ。体力、記憶力、客の反応を拾って返す力……。

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