2017/07/09 16:00

津川雅彦 “親友”緒形拳はいつも俺より一枚上にいた

津川雅彦が「ガタ」と呼んだ緒形拳の思い出を語る
津川雅彦が「ガタ」と呼んだ緒形拳の思い出を語る

 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、津川雅彦がテレビ時代劇「必殺」シリーズで共演した故・緒形拳について語った言葉を紹介する。

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 津川雅彦は1970年代、テレビ時代劇「必殺」シリーズに悪役として連続出演している。そのうちの二作は、緒形拳が主演している作品だった。

「『必殺』を撮っていた松竹の京都撮影所の近くに『つたや』という飯屋があって。そこの『こたつ部屋』という個室にみんな集まって検討会をやってたんだよ。緒形とは初めてそこで話をして、『こいつ顔は悪いけど頭はいい奴なんだな』と気に入った。

 親しくなってからは、ガタと呼ぶようになったんだが、そのガタが『うちに来てくれ』って言うから何かと思ったら『親友になってくれ』ってさ。男同士で初めて愛を告白された。

 ガタは『俺、友達がお前しかいねえんだ。これからも多分そうだからさ』って言ってくれたんだな。嬉しいから『じゃあ、なるけどさ、俺には親友はガタ一人じゃないよ。友達がいっぱいいるからな』って付け加えた。ガタは『お前は好きにしてくれたらいい。俺にとっての親友はお前だけだ』ってね。その後もガタはシャイな男だから、朝会ってもろくに挨拶もしないし、お世辞も云わない。お互いに悪口の言い放題だったなあ」

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