2017/07/27 11:00

文豪・永井荷風も通い詰めた「浅草ロック座」の70年史

1950年、楽屋で踊り子に囲まれる永井荷風(写真:共同通信社)
1950年、楽屋で踊り子に囲まれる永井荷風(写真:共同通信社)

 1945年3月、大空襲によって東京・下町は一面焼け野原となった。そのわずか2年余り後の1947年8月、戦後復興も緒についたばかりの浅草で、現存する最古のストリップ劇場・ロック座が産声を上げた。以来70年、荒波を乗り越え今も多くのファンを集める。

 劇場の名付け親は、宇都宮で映画館を経営していたロック座初代社長・草野稲穂。当初、浅草六区にあった映画館の再建を託された草野だったが、旧知の東宝社長・秦豊吉の「時代はストリップだ」のひと言で方針を変更、「六区(ろっく)だからロック座」と名を決めた。

 かけそば一杯が15円の時代、入場券は70円と安くはなかったが、入口には長蛇の列ができた。

 その中に『断腸亭日乗』で知られる文豪・永井荷風の姿もあった。荷風はやってくると楽屋に直行、踊り子相手に雑談に興じ、ショーが始まると客席ではなく舞台の袖から眺めた。1948年頃から文化勲章を受章する1952年まで通いつめた。

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