2017/09/14 16:00

日活ロマンポルノは脚本が生命線 秀逸なシナリオの持つ魔力

再び日活ロマンポルノに注目が集まっている
再び日活ロマンポルノに注目が集まっている

 昨年11月20日、日活ロマンポルノが45周年を迎え、Blu-ray / DVD化が実現。上映会やトークイベントが開催されるなど、改めて注目が集まっている。

 約70分の上映時間、10分に1回のカラミがあれば、どんな作風に仕上げてもいい──それが日活ロマンポルノの一貫した制作ポリシーだ。この体制により、若手の監督や脚本家に飛躍の機会を与えた。ロマンポルノに造詣の深い映画評論家・寺脇研氏は、脚本家こそ生命線であったと語る。

「いい題材を持って来るのが脚本家の役目。それを監督は味つけしていくわけですが、セリフに力があるかどうかは脚本家次第です」

 ロマンポルノが森田芳光や根岸吉太郎、滝田洋二郎ら名監督を輩出したことは知られるが、脚本家も荒井晴彦、田中陽造、中島丈博、竹山洋、佐伯俊道など、映画ファンにはお馴染みの名前が並ぶ。

「さらにロマンポルノは、世の流れをいち早く取り入れています。監督・根岸吉太郎、脚本・田中陽造、主演・風祭ゆきの『女教師 汚れた放課後』(1981年)は、今で言う“キャリアウーマン”を最初に扱った映画。LGBTに関しても、『セーラー服 百合族』(1983年、脚本・斎藤博)ですでに描かれていた」(寺脇氏)

 女優のハダカを目当てに行ったら、いつの間にかストーリーに引き寄せられていた──それが秀逸なシナリオの持つ魔力である。

取材・文■石田伸也

※週刊ポスト2017年9月22日号

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