2017/09/15 07:00

故・柳家喜多八は噺の面白さを最大限に引き出した演者

故・柳家喜多八はどこが凄かったのか
故・柳家喜多八はどこが凄かったのか

 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、今回は噺の面白さを最大限に引き出した故・柳家喜多八と、落語の本質を教えてくれる今の噺家について紹介する。

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 数多くの持ちネタのどれもが逸品、抜群のセンスで噺の面白さを最大に引き出した柳家喜多八。昨年66歳で惜しまれつつ亡くなった、この「落語界の小さな巨人」の追悼企画CD「喜多八膝栗毛 特選名演集」が日本コロムビアより発売された。

 4枚組で、鉄板ネタ『鈴ヶ森』『あくび指南』『いかけ屋』、上方落語の改作『夕涼み』『尼狐』、近年よく演っていた『三十石船』(浪曲の落語化)や『寝床』『小言幸兵衛』、喜多八の独壇場『盃の殿様』等々、「これぞ!」という絶妙なセレクトで、ブレーンの本田久作(落語作家)・草柳俊一(録音技師)両氏の「喜多八愛」を感じる素敵な企画だ。

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