2017/09/18 16:00

『ひよっこ』元舎監と大女優の「四の字固め」はありえない

番組公式HPより
番組公式HPより

 いよいよ幕切れが近付いてきた、その段階でドラマの評価が急変するのは稀だ。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘する。

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「稀有なくらい、中だるみ感が少ない朝ドラ」──『ひよっこ』について私はコラムでたしかにそう書きました。あれはまだ太陽がギラギラしていた8月の時期。その時点で、まさか9月に入ってからの展開がこうなるとは……予想しなかった。

 半年にわたるドラマの最後の「1か月」が「それまでの5か月」と、こうも質の違うものになるとは。時代設定が雑になってグダグタにたるむとは、ちょっと想定外。

 象徴的なシーンを一つ……元舎監の愛子と大女優・世津子が、あかね荘の一室で同居し、ドタバタと足を絡めて床の上にころがりプロレスごっこに興じる。いい年をした中年女性同士が、四の字固めと逆四の字固めを掛け合って、はしゃぐ。

 ありえない。

 たしかに昭和40年代、プロレス人気はありました。でも良きにつけ悪しきにつけ、あの当時は性別、年齢、職業などの出自や属性によって「振る舞い方」に違いがあり、祖父は祖父、親は親の役割を担っていた。大人は大人、都会の女優は女優としての振る舞いがあり、プライドがあり、生きる型のようなものがあったはず。

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