2017/11/11 07:00

柳家小三治 77歳の人間国宝が完全復帰、マクラも健在

人間国宝が療養から完全復帰
人間国宝が療養から完全復帰

 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の連載「落語の目利き」より、先頃、療養から復帰した10代目柳家小三治についてお届けする。

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 9月19日、大田区民ホールアプリコ(東京・蒲田)の「柳家小三治一門会」に行った。病気療養から復帰して初めて観る小三治の高座だ。

「右手が思うように上がらないので、できない噺がある」と小三治が高座で口にしたのは今年6月。8月に入ると「今月下旬に首の手術を受けて療養する」と発表があり、9月6日の目黒での一門会と9月9日の千葉県松戸市での独演会は中止となった。

 その発表の1週間後(8月13日)、有楽町のよみうりホールで「小三治一門会」があった。三三、〆治、三之助と3人の弟子が高座を務めた後、トリの小三治は病気の話題に触れることなく『死神』をみっちりと演じた。飄々とした死神のキャラが特徴的で、落語らしく軽やかに演じられる小三治版『死神』の楽しさはいつもどおり。体調不良の影響はまったく感じられなかった。

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