2017/11/30 16:00

『全員死刑』『凶悪』プロデューサーが実録犯罪映画作る理由

映画プロデューサーの千葉善紀氏
映画プロデューサーの千葉善紀氏

 町山智浩氏、水道橋博士氏らが絶賛し注目を集めている映画『全員死刑』(全国公開中)。原作は福岡県で起きた4人連続殺害事件で、父、母、兄とともに逮捕され全員死刑判決となった一家の次男による犯行手記を基にしたノンフィクション『全員死刑』(鈴木智彦著、小学館文庫)だ。同作のプロデューサー・千葉善紀氏は、これまで『冷たい熱帯魚』『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』など、実際の事件をベースにした数々の犯罪映画を手がけてきた知る人ぞ知る人物だ。なぜ、この事件を映画化しようと思ったのか。

「小林勇貴監督が、Facebookに『これを映画化したい』と書き込んでいて、その時は別な企画を進めていたんだけど、やっぱ、『これだ』と思ったんです。僕も原作を読んでいて、この事件を小林監督が映画化したら面白いものになると確信した。

 映画化できる事件とできない事件の基準というのがなんとなく僕の中ではあって、まず主人公に魅力を感じてしまうというのが共通点なんです。『冷たい熱帯魚』であればでんでんさん演じる犯人の異常さ、『凶悪』であればリリー・フランキーさん演じる指南役とピエール瀧さん演じる実行犯の関係性が、面白い。不謹慎な言い方になりますが、彼らには笑えてしまう人間的な魅力があるんです。深刻すぎる事件だと、映画化の興味が湧きません。

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