2018/03/02 16:00

立川談春 通常はあり得ない大ネタ2つの独演会

立川談春の「ありえない」独演会とは
立川談春の「ありえない」独演会とは

 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、ふつうは避けられる、季節や題材が似た大ネタを二席、上演した立川談春の独演会について振り返る。

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 立川談春は毎年暮れに大阪のフェスティバルホールの独演会で『芝浜』を演るが、昨年はそれに加えて『文七元結』もネタ出し。こういう暮れの大ネタを2つ並べるというのは通常あり得ない。だが1982年12月、立川談志が「30周年ひとり会」で『富久』『芝浜』の2席を立て続けに演じた例もある。僕はそれで衝撃を受けて一気に談志ファンとなった。それを思い出しながら、僕は12月28日、大阪に向かった。

 1席目『文七元結』は佐野槌の場面から始まり、女将の名台詞を聞かせた後すぐに吾妻橋へ。ここでの文七と長兵衛のやり取りの面白さは空前絶後! 文七の子供っぽい強情さがなんとも可笑しく、対する長兵衛もフラ満開で可愛げがある。この2人の掛け合いが自然と笑いを生み、湿っぽくならない。

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