2018/03/25 16:00

菊池寛が落語に… 春風亭小朝の親しみやすい語り口が活きる

春風亭小朝の魅力を落語通が語る
春風亭小朝の魅力を落語通が語る

 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、若い頃から落語の天才と呼ばれ、近年、小説家・劇作家である菊池寛の作品を新作落語にする試みを続けている春風亭小朝についてお届けする。

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 2月1日、新宿・紀伊國屋ホールで「春風亭小朝独演会 菊池寛が落語になる日 VOL.6」を観た。小朝は2016年からこの会で菊池寛の短編を新作落語にするという試みを続けており、過去5回で計10作品が披露されている。国定忠治を題材にした菊池寛の短編『入れ札』を読んで「これは落語になる」と思ったのがきっかけだという。

 1席目は、女たらしの伯龍という漁師が、三保の松原で手に入れた羽衣をかたに、3ヵ月の約束で天女を妻にする『羽衣』。

 天女の素晴らしい肉体に溺れた伯龍だが、家事が何ひとつできないことに、次第に嫌気が差す。「羽衣を返すから出て行ってくれ」と言っても「約束は破れない」と天女は3ヵ月居座った。これに懲りた伯龍は、天女が帰った後しばらくは女を寄せつけなかった……というのが同名の菊池寛作品だが、小朝はその後の伯龍に天女とは正反対の後妻を娶らせ、すぐに「やっぱり天女が懐かしい」と後悔させる。

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