2018/04/01 16:00

柳家権太楼の「鰍沢」 落語初体験の客も引き込むパワー

爆笑派の落語家・柳家権太楼の魅力とは
爆笑派の落語家・柳家権太楼の魅力とは

 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、現代を代表する爆笑派の落語家・柳家権太楼が、聴き手を選ぶと言われる演目「鰍沢」でみせた、落語初体験の客も引き込むパワーについて紹介する。

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 福井を記録的な豪雪が襲っている真っ最中の2月8日、柳家権太楼の独演会「権太楼ざんまい」(日本橋劇場)で『鰍沢』を聴いた。三遊亭圓朝が三題噺の会で創作した『鰍沢』は身延山へ参詣に来た男が大雪の中で道に迷うのが発端。マクラで権太楼も福井のニュースに触れていたから、それがネタ選びのヒントになったのかもしれない。この『鰍沢』が、実に聴き応えがあった。

 この日で第24回となった「権太楼ざんまい」は、過去の演目がすべてプログラムに記載されている。主催しているオフィスエムズの加藤さんという人は根っからの演芸好きで、こういうアイディアも落語ファンの心理を知り尽くしている加藤さんらしい。もっとも「客の手元に過去の演目一覧がある」というのは演者にとっては相当のプレッシャーらしく、公演日の2日前にファクスで送られてきた一覧表を見て「これまで出てない噺は……」と、急遽『鰍沢』をさらったのだという。

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