2018/04/26 16:00

柳亭こみち 「不自然さ」を感じさせないさわやかな人情喜劇

柳亭こみちの魅力を落語通が語る
柳亭こみちの魅力を落語通が語る

 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、2017年9月に真打ちに昇進した女性落語家、柳亭こみちの、古典落語の切れ味のよさについてお届けする。

 * * *
 昨年11月にフジテレビ系で放映されたドキュメンタリー「オンナたちの分岐点」で、柳亭こみちの「真打昇進への戦い」が取り上げられていた。ストーリーの軸となったのは「師匠(柳亭燕路)から教わった『紺屋高尾』を昇進披露興行で演る許可を得る」こと。その『紺屋高尾』を僕は3月13日の独演会「落語坐こみち堂VI」(国立演芸場)で観た。

 紺屋の職人久蔵が吉原随一の花魁高尾太夫に恋をして3年間働いた金で会いに行き、その純情にほだされた高尾が久蔵の女房になる『紺屋高尾』。講釈にも浪曲にもあるこの物語を落語として有名にしたのは六代目三遊亭圓生。立川談志は講釈師の五代目一龍斎貞丈から教わった『紺屋高尾』に浪曲のテイストを盛り込んで十八番とした。今演じられている『紺屋高尾』は大まかに言って圓生系と談志系に分かれる。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

臆病になってチャンスを逃すかも。先々のことを決めて行動する...もっと見る >