2017/10/06 18:10

「骨の髄まで炎上しなさい」復讐劇だけにとどまらない?『ブラックリベンジ』

木村多江主演の『ブラックリベンジ』
木村多江主演の『ブラックリベンジ』

 木村多江の美しさが、哀しみの中で引き立つ。喪服のような黒ずくめのファッションに赤く浮き上がるように載せられたルージュとエナメル。木村演じる今宮沙織は5年前、捏造されたスクープ記事によって最愛の夫とお腹いた子を失った。5日スタートした連続ドラマ「ブラックリベンジ」(読売テレビ・日本テレビ系)は、幸福の絶頂ですべてを失った沙織が自ら週刊誌の契約ライターとなり、夫を陥れた人々に復讐していく。元週刊文春記者で、テレビや夕刊フジの連載などでも活躍中のジャーナリスト、中村竜太郎氏が監修をしていることでも話題だ。

登場人物と気になるアイテムが印象に残るカメラワーク

 登場人物の表情と、ひとつひとつの場面やアイテムが印象に残る。「週刊星流」編集部内では手持ちカメラが多用され、微妙な画面の揺れが躍動感を伝える。生活臭のしない自室ではピントの深度が驚くほど浅く、沙織の目にピントがきていれば鼻や口はもうボケている。そのせいで、哀しげな目がやたら印象に残る。夫との幸せな記念写真のフレームが置かれたそばには、皿の上に2人の結婚指輪と腕時計が一本。

 沙織が外出時に左腕に巻いているその時計はスイス製のサントノーレアートコードダイビングで、口径42ミリもあるメンズでも大型のモデルだ。夫の形見か、それとも取材現場での視認性を重視した選択か。ひとつのカット、ひとつのアイテムがさまざまな想像力を喚起する。監修を中村氏のようなその道のプロにオファーしたことからもわかるが、それだけ作り込みがいい証だ。

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