2017/06/10 14:00

【テレビの開拓者たち / 白倉伸一郎】石ノ森章太郎への思いも原動力に

しらくら・しんいちろう=1965年生まれ、東京都出身。'90年東映株式会社入社。現在、東映株式会社取締役/テレビ第二営業部長
しらくら・しんいちろう=1965年生まれ、東京都出身。'90年東映株式会社入社。現在、東映株式会社取締役/テレビ第二営業部長

第1作「仮面ライダークウガ」('00~'01年テレビ朝日系)から10作目の「仮面ライダーディケイド」('09年テレビ朝日系)までの“平成ライダー”シリーズをはじめ、「仮面ライダー」のテレビ版や劇場版を数多くプロデュース。現在放送中の「仮面ライダーエグゼイド」(テレビ朝日系)に至るまで、45年にも及ぶ「仮面ライダー」の歴史に多大な功績を残してきた白倉伸一郎氏。東映のプロデューサーとして、他にも“スーパー戦隊”シリーズなどを手掛ける彼は、どんな思いを抱きながら、これらの特撮ヒーロー作品を作り出しているのだろうか。

■ プロデューサーはバランスよく幅広い知識を持っていないということに気付きました

──まずはこの世界を志したきっかけからお聞かせください。

「学生時代、細野不二彦さんが描かれた『あどりぶシネ倶楽部』という漫画に、ものすごく影響を受けまして。大学の8ミリ映画同好会の話なんですけど、プロデューサーの片桐という登場人物がいるんですね。その片桐が大好きで、漫画を読んでいるうちに、『プロデューサーって、テレビ局やスポンサーがクリエーターに対して無理難題を言ってくるのを、毅然として守るのが仕事なんだ』と勝手に思い込んでしまって。自分もこんな風に、クリエーターの夢と希望を守る仕事に就きたいと思ったんです。だから東映の面接を受けたときにも、『制作の現場とその周りの関係者たちとの間に立って、政治的な折衝を行う人間が必要だ』とか青臭い御託を並べ立てたわけですよ。今思うと、こんな僕を受け入れてくれた東映という会社は、本当に度量が広いなと(笑)」

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