2018/06/23 15:32

【映画コラム】端々にウディ・アレンらしさが感じられる『女と男の観覧車』

 (C)2017 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
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 82歳のウディ・アレン監督の新作『女と男の観覧車』が公開された。

 舞台は1950年代のニューヨーク、コニー・アイランド。遊園地でウエートレスとして働くジニー(ケイト・ウィンスレット)は、再婚した夫(ジム・ベルーシ)と、自身の連れ子と共に暮らしていたが、海水浴場でライフガードのアルバイトをする大学生のミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と浮気をする。

 元女優のジニーは平凡な毎日に失望し、ミッキーとの未来を夢見るが、そこに夫の娘のキャロライナ(ジュノー・テンプル)が現れて…。

 原題の「Wonder Wheel」は、ジニーの家の窓から見えるコニー・アイランドの観覧車の名前。眺めはいいが、いつも同じ場所を回転しているだけで、決して別の場所に行くことはできない、という意味で、ジニーの立場と重なり、象徴的なものとして映る。

 そんな本作は、撮影を名手ビットリオ・ストラーロが担当し、かつて『ワン・フロム・ザ・ハート』(82)で、セットと照明を使ってラスベガスを“人工の美の街”として表現したように、今回も、光と影、暖色と寒色のコントラストを生かして50年代のコニー・アイランドの雰囲気を見事に再現している。

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