2017/08/29 17:00

タイ・ワインとアリの卵の“マリアージュ”に驚嘆!――高野秀行のヘンな食べもの

イラスト 小幡彩貴
イラスト 小幡彩貴

 タイ東北部の研究所で開発された「虫の缶詰」のつづき。

 農家から集められた虫は研究所で調理する。だが、その方法は一般家庭とは異なる。なぜなら、ここで作っているのはあくまで「ワインのつまみ」用だからだ。

 まず、よく水洗いして鉄鍋でカラ焼きにする。このときにレモングラス、ショウガ、コブミカンの葉などの薬味も一緒に入れて、材料のもつ臭みをすべて消してしまう。軽く火が通ったら、自然乾燥させ、さらに塩、ナンプラーなどで味つけし、今度はオーブンで蒸し焼きにする。六十度の低温で三十分加熱するという。こうすることによって、しっとりと柔らかい仕上がりになるのだそうだ。

 出来上がった物は五十グラムごとに分けて缶詰にする。五、六名しかいない研究員の人たちが手作業でせっせとやっている。なぜ、そこまでして商売に励んでいるのかは謎だが、おそらく、売れた分だけ彼らの収入になるのだろう。一日の生産力は百個が限度だという。

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